文化服装学院 ファッションコンテスト2023 デザイン部門 No.1【ファッション高度専門士科4年 デン シュンチョウ】獅子舞はライオンをモチーフにした伝説上の生き物です。全体的に獅子舞をモチーフにしながら、ライオンの持つ斑点模様や特徴を引き出し、より人間の体に合った服にデザインしました。No.2【アパレルデザイン科3年 小山 千尋】生命の軌跡。全生物最終共通祖先LUCA(ルカ)。私は、服をデザインし、創る。私達が今ここに存在している事は、計り知れない奇跡の連続であること。それに気づき、感じてくれたら嬉しい。No.3【アパレルデザイン科2年 桂 日向映】大人になればなるほど、自分を隠して殻に閉じこもってしまうが、心ときめく物に素直になれば、本当の私が孵化をする。卵殻をモチーフに、孵化していく姿を、明るい未来が感じられるポップな配色で表現した。No.4【ファッション高度専門士科2年 上國料 愛】身体をオブジェと化すという一見ユーモラスに感じるデザインに、皮肉さでもあるエロティックな要素を融合させた。この相反する2つが組み合わさることで見えそうで見えない「なにか」により一層興味が湧く。これは私の純粋な好奇心だ。No.5【アパレルデザイン科3年 木下 璃乃】深海の世界。私の見たことのない世界を想像した。もし自分が深海でうまれたのなら。美しい世界の住人を想像し今まで見てきた形と融合させる。魅力的で美しい、ミステリアスな深海の世界をデザインする。No.6【大阪文化服装学院2年 和田 友季乃】「つむぐ」と題し、見た目だけにとらわれず絆や思いやりを大事にして欲しいという思いを込めた作品。江戸時代以前から青森を中心に発展した襤褸(ぼろ)と農家の女性をインスピレーションに作業着やスポーティーな要素を取り入れて、汚れながらも一生懸命働く女性達の様子を表現した。No.7【名古屋ファッション専門学校2年 福島 菜々香】「重ねる」というイメージでこの作品を制作しました。生地同士を重ね合わせることで重厚感のあるスタイルにし、足元はあえてシンプルな印象を残すことで上半身のデザインを際立たせています。アンバランスに見えて洗練されたスタイルにしました。No.8【アパレルデザイン科3年 海野 裕有】シードオブライフとは、7つの円が重なって構成されており、 この形は全ての物の始まり「生命の種子」を表している。第一の日に光と影が創造され、第二の日には天が創られた、そうした創造の7日間を表すシンボルであるシードオブライフの構造について表現する。No.9【大阪文化服装学院2年 草島 佳奈】コロナ禍で暗くなってしまった世の中を明るくしたいという意味を込めてポップなカラーを取り入れつつどこか大人らしい柄を作りました。見て元気が出るオレンジやピンクをメインに使い、何かをするためではなく何かしたくなるような服をデザインしました。No.10【アパレルデザイン科2年 柴田 隼摩】PLANT ORGAN 植物の根からインスピレーションを受けた。幹を支える根の丈夫さや重厚感、うねり、剝がれた表面などを、レザーによる編み込みやシルエットで表現したいと考え、今回のテーマを設定した。No.11【ファッション高度専門士科4年 カン ゲイ】子供の頃にトルコを旅行したときに見た、色のついた光からインスピレーションを受けました。トルコのランタンはガラスの破片でできており、色彩が豊かで、光が差すと色がとても美しいです。この美しさを刺繍で表現します。No.12【服飾専攻科デザイン専攻 コウ ゴエン】ペドロ・アルモドバルの映画からインスピレーションを得た。 作中の50年代の専業主婦は、夫をサポートして育児をするのみの平面的イメージだけでなく、攻撃的な一面も共存する立体的な人物である。このような女性の伝統的な地位の転覆、緊張感や反抗さを表現するために、劇的なシルエットとスプラッシュプリントを使用した。No.13【アパレルデザイン科3年 辻野 伽凜】2023年、推し活やアバターを着て繋がるアプリ、ゲーム、ライブ配信などが流行っている。しかし、仮想の世界ではなく、自分の人生を、今を、現実世界をもっと大事に、楽しんでほしいと思う。No.14【アパレルデザイン科3年 田口 裕大】植物が根を張り、蔓を伸ばすように。自分という生き物の輪郭を確かめるように。野生的に線を引く。自然の生む曲線と人の生む直線。身体という自然の曲線に、布地という直線的素材を野生的に沿わせていく。自然と人の距離感に探りを入れるかのように。No.15【アパレルデザイン科2年 馬場 美里】人の欲や、欲によって生まれる葛藤、障壁、嫉妬など、人間にはどろどろした部分がある。しかし、欲がなければ生きてゆくことはできない。欲に生かされているのだ。感情のまま、欲にまみれた人生でいい。それが生きている証拠だから。No.16【アパレルデザイン科3年 笠原 剛毅】メンズのテーラードを再構築し、無数のビーズを取り付け、下に向かって溶けていく様を表現しました。溶けそうな暑い日でもジャケットを着用し、体が縛られているサラリーマンがまるで溶けていくように見えて、それを作品にしたいと思いました。No.17【アパレルデザイン科3年 川島 茅楠】テーマは「12星座」。誰もが生まれ持つ星座の個性。今回は水瓶座の、「独創的」「平等な愛」「いくつものキャラクターを持つ」という性格を私なりにイメージして制作しました。星座占いなんて神秘的な話だけど、信じてみるとワクワクする。なんだかロマンを感じませんか?No.18【アパレルデザイン科3年 並木 力也】すべての自然物に霊魂的存在を認める思想を持つ、少数民族特有のanimism。その感覚を今の私たちが取り入れる事で、自然と人間の繋がりを深め、SDGsなどの社会課題にもアプローチ出来るのではないか。発泡バインダーと廃棄資材、不用品を用いて自然を、貝を用いた技法で、animismによる身体装飾を表現。この作品で新たな視点を提案する。No.19【BFGU ゲン ヤイチ】私たちは、今日(こんにち)の情報過多の時代に身を置き、能動的あるいは受動的に情報を取り込んでいる。コートを一度解体することで、情報に対する憧憬と抵抗の矛盾する心理を表現した。No.20【アパレルデザイン科3年 新井 隆ノ介】職人の魂に触れ、日本の建築と文化に込められた精神や技術をファッションに込めました。私たちの服作りにおける心得は彼らと同じように、情熱や人間の手の温かみを感じさせることだと思います。