文化服装学院 ファッションコンテスト2022 デザイン部門 No.1【窪田 里咲 ファッション高度専門士科4年】自然治癒力に着目し「深い切り傷」を意味する「a deep gash」をテーマに設定しました。傷ついた肌が再生する事で、サナギが蝶へ変身するように、どこまでも飛躍するように願いを込めて制作しました。No.2【中山 史織 アパレルデザイン科3年】「蛸(タコ)を観察する時、自分も蛸(タコ)から観察されていることに気付く羽目になる。」研究者達は口を揃えてそう話す。海洋生物の中でも高い知能を持つこの生き物は、本当に私達を監視する役割を与えられているのかもしれない。No.3【ショウ エンエン ファッション高度専門士科4年】ニート族が発生した原因に興味があり、その思考を追求した。 社会労働環境が若い世代の希望に及ばず、一部の若者が低迷しているのだ。デザインはピカソの青い時代の肖像や五感を基礎とし、立体構造とプリントを結合してニート族の麻痺した表象を表現した。No.4【山内 鈴乃 メンズデザインコース3年】血生臭く生きたい。誰もが知る長方形のツールから得られる快感はとても気持ちが良い。ツールに翻弄され思考を止め、追体験で満足した先には何が残る?激しい感情と失敗を経験して、血生臭いような強烈を個人の物語として持って生きる事を自由と言うのだと思う。No.5【長谷 雪花 大阪文化服装学院2年】不完全さに魅力を感じる。不完全だからこそ、その先を自由に想像できる楽しさがあり、人によってその先の答えが違うからこそ面白い。自分の中で作品を完結してしまうのではなく、受け取り側にもこの先を想像して欲しく思います。No.6【田口 裕大 アパレルデザイン科2年】意識のかたち。感情のうねり。人々の内側に混在し、触れ合うたびに変化する。ただ、そこに立ち、それらをじっと眺めてる。耳を澄ませてきいている。無数に広がるおぼろげなそれは、いつしか一つになるのだろうか。No.8【髙橋 真希 服装科2年】自然。生命(せいめい)が紡いできた物語。この作品は、人間の欲が変形させた自然と、それに苛(さいな)まれてきた動物たちの惨状を表現しました。表面的な美しさ、人間によって壊され変わってしまったもの。私は改めて命の重さ、尊さについて深く考え続けます。No.9【菊池 泰賀 アパレルデザイン科3年】私たちは日常から些細な違和感を覚えることがある。そしてその違和感に対してどう向き合うのか。違和感を無視すればそれは次第に膨れ上がり歪みに変わる。その違和感を覚えた瞬間こそ私たちが大切にする感覚であり時間である。No.10【ワイヤブットリー ナッチャワー ファッション高度専門士科4年】自分を人生の主役と捉え光り輝く歌姫Jupiter。目に見えない運命に巡り合いバイタリティーを与えられることにより一筋の光が差し込む。内なる魅力を引き出すためオリジナルプリントを生田プリーツ様に加工協力して頂き囚われない美しさを表現No.11【榎本 麻鈴 大阪文化服装学院2年】モノクロ世界に彩りを。様々な暗いニュースが飛び交う現代はまるで色のない無色世界(ムショクセカイ)のようだ。疫病と災厄の除去を祈る、個性的な神輿の祇園祭と未来への不安に負けないカラフルな装いのおばあちゃん達をミックスNo.12【リ ロウヨウ 服飾専攻科デザイン専攻】インスピレーションは昔の中国壁画に登場する神様のイメージに由来します。壁画の色を採用し、皮革・チュール・3Dプリント・金属を融合させ神秘的な雰囲気を体現することで心の中の神を表現しています。No.13【ヤン ジン 文化ファッション大学院大学2年】風のうた、流水の音、虫や動物の声、森のささやき、森のささやきの中を流れる生命(いのち)の音がはっきりと聞こえた。夜の帳(とばり)が下りる。蛍たちが、闇の中をにぎやかに飛び交っています。今回は作品を通して生命(せいめい)と自然の結び、生命(せいめい)の流れを表す。No.14【小澤 琳太郎 アパレルデザイン科3年】錆や植物など自然の変化が織りなす多様な美しさを感じる心を持ち、服も人と同じ時間を過ごし共に変化していくもので、消耗品ではなく経年変化を楽しみながら残していくべきという思いを込めてデザインしましたNo.15【テイ リツヨウ ファッション高度専門士科3年】”水雲(もずく)の間(ま)”は、異なる材質色の生地を交互に重ね、雲竜(うんりゅう)模様を組み合わせて雲海と霧の効果を演出している。分解構造の設計を用いて袖原型を分解し,複数の不規則なフリルを重ね合わせて袖輪郭形(そでりんかくがた)を作成したNo.16【伊藤 楽葵 アパレル技術科3年】日本のsfアニメーションからのインスピレーションです。魔法を使える少女は大人たちの未知への恐怖心や知的好奇心により捕らえられ、拘束されています。そんな、外の世界で普通の生活をすることを許されない彼女の人生は切なく、儚いものです。No.17【山口 空叶夢 アパレルデザイン科3年】第三の性は男と女を掛け合わせた先にはありません。それは編み込もうが一枚の正確な絵にはならない。 この作品は個性を極めようとする彼らへ向けた私なりのエール、そして、シンボルなんです。No.18【石原 梨々子 愛知文化服装学院2年】真珠層に見られる干渉。薄い結晶が層となり、その層が反射した2つ以上の波長が交わることで生まれる光沢のある神秘的な淡い色、模様をどこからみても感じることの出来るデザインにしました。No.19【ゴ ヨウソ ファッション高度専門士科4年】海女の労働環境と生活体験からインスピレーションを受け、漁網の構造や水の波紋をデザインポイントにしています。スーツ生地とニットの組み合わせで異なる曲線の層が衣服を分ける。ニットの肌触りや構築的なスタイルが、衣服の随所に使われています。