文化服装学院 ファッションコンテスト2021 デザイン部門 No.1 【ファッション高度専門士科2年 北岩 遼佳】人は悪夢を見る。現実と夢の狭間で、恐怖に襲われる。現実で問題を抱えている悪夢は現実への警告であり、解決に導く吉夢である。悪夢という恐怖の中で、現実の己を刺激し、新しい己へと変化するイメージで制作しました。No.2【デザイン専攻3年 オウ インテツ】なめらかな曲線で分割するデザインと活発 で明るい色彩がデザインのテーマです。多くの若者にとって綿入れはおしゃれではありません。私は冬着の重たくて不器用なイメージを打ち破り、パターンもデザインも若者向きにしたいと思います。No.3【アパレルデザイン科2年 佐藤 ナターリア】200年の時を経て尚、愛されている北斎の浮世絵。19世紀から今日(こんにち)まで、文化に多大な影響を与え、生活に寄り添ってきたデニム。常に新しいものが追い求められる現代で、今ある技術、素材、価値に焦点を当て、新しい価値を創造しました。No.4【デザイン専攻3年 ジョウ エン】今回のデザインのテーマは百鬼夜行です。子供の頃から心霊物語に興味を持っていました。百鬼夜行の中の鬼の形をモチーフにして、服に袖を多く付けたデザインです。No.5【デザイン専攻3年 セツ ウシン】砂時計のシルエットとボーダーを結合し、 oversizeによって立体感を出し、奇妙な視覚感覚を表現しました。白黒のボーダーおよびキルティングコットンで未来感を、同時にキルティングコットンで立体感を出しました。No.6【ファッション高度専門士科2年 キン ギョクバイ】人間がカテゴライズしたがるのはどうしてだろう。枠や制限があると人間はかえって安心できる、私たちは自分が何者なのかを知りたがっている。ただ、カテゴリに当てはまる事により、息苦しさを感じる人もいるはず。自分の存在の意味を深く思考しながら作品で表現しました。No.7【デザイン専攻3年 チョウ ニャカン】デザインインスピレーションは、集落文化のトーラムです。集落文化と中国宮廷文化を結合し、肩の部分の構造は中国の雲肩の形を参考にしました。スカートの集落トーラムの図案は、フェルト生地で作成しました。これにより、二つの全く異なるイメージ風合いの衝突と融合を表しました。No.8【大阪文化服装学院 ファッションクリエイター学科 クリエイティブデザイナーコース3年 岡田 優花】空前のキャンプブーム。しかし私達は自然でもデジタルから離れられない!開放感を求めて自然に触れたい私達だけど、電気のない生活は考えられない。そんな私達が提案する携帯を充電できるキャンプウェアです。No.9【デザイン専攻3年 リュウ シトウ】今回はネット暴力を題材にしたデザインです。人たちが、歪曲した言葉を使って、出来事をまったく別の物にしていきます。これをヒントに、この歪曲をデザインに応用し、脱構築の手法でネット暴力が人々に与えるダメージを表現しています。No.10【技術専攻3年 ロ ウカ】このドレスはぼやけている女の子をテーマとしています。私はメガネをかけていない時、前の人がぼんやりとして、とても美しいと思い、羊毛フェルトでぼやけている顔を作りました。ヤーンをつけて、更に朦朧とする感じを表現しました。No.11【アパレルデザイン科3年 鶴元 友也】血は等しくある。血は人の温かさであり冷たさである。人は未完の生物と考える。未完の中でも美しく光るモノがある。それこそが感情であり、人が等しく持っているモノである。未完成の生物としての美しさを表現した作品です。No.12【ファッション高度専門士科2年 立澤 拓都】脊髄を守る硬い鎧の脊椎が、しなやかに動く様子からインスピレーションを受けました。染めとステッチを入れた長方形のエナメルを編み込んだマクラメに縫い付けることで、硬いものがしなやかに動く様子を実現しました。No.13【アパレルデザイン科2年 髙橋 知優】現今の情勢の中、様々な制限、前に進めず待つ人々や物がある。その様子が、私にとっては、植物の種の様に見えた。春が必ず来ると信じ待ち望む草花の種の様にじっと耐え、いつか芽吹き咲き誇る時を待ちたいです。No.14【ファッション高度専門士科3年 窪田 里咲】近年ジェンダー平等の社会に変化していますが、女性の地位や権力が男性と等しいとは言い難い現実があります。この服は武士の甲冑から着想を得て制作をし、そんな世界で自分自身を大切にし、自己防衛していきたい全ての女性に捧げる服です。No.15【アパレルデザイン科3年 平賀 舞】異常気象によりカール状の薄い氷が幾重にも重なることでできるFrost flowerは少し環境が変わるだけで水になってしまいます。わたしは努力を重ねることで、どんな状況でも結果が出せるような人間になりたいと思います。No.16【アパレルデザイン科2年 岩間 夢々】歪み、1秒たつにつれ変化し続ける世界で歪みが生じ住んでいる私たちが壊しかけていることに自覚があるだろうか。自然が作り出す景色は歪だが、そこには美しさを感じます。不規則で偶然生まれた形を使い繊細さに拘りました。No.17【愛知文化服装専門学校 アパレル科2年 小山 創大】多種多様な人間の在り方が認められつつある中、メンズアイテムはレディースに比べて装飾性が低く機能的でシンプルなものが多いです。性差を感じさせないようなものを目指し、フリルやプリーツのデザインをメンズに落とし込みました。No.18【アパレルデザイン科2年 松山 芽生】常に移り変わる世界で、私たち自身も変化していく。今、感じるものも思うことも変化している。二度と同じ感覚を得ることはできないだろう。今、一瞬、目に映ったもの、肌に触れたもの、心に感じたものを忘れたくないです。No.19【大阪文化服装学院 ファッションクリエイター学科 クリエイティブデザイナーコース3年 原田 歩々】ひと口ちょうだい!かじられた食べ物とそれにつく歯形に妙に惹かれる。70年代のアメリカ、ローラースケートで走る女子大生。部屋着のような格好と伸ばしっぱなしの髪。完璧じゃないけどそれが可愛い彼女たちは普段何を食べている??No.20【デザイン専攻3年 ジャオ サンドラ リズ ナクア】16世紀エリザベス朝のドレスとダウンジャケットの融合により、贅沢と機能性、クチュールとスポーツウェア、君主制と大衆の境界線にまたがって、過去にも現在にも属さない、時系列に従わないクリエーションが生まれました。No.21【ファッション高度専門士科4年 石川 泰生】ベタが威嚇や求愛をする際に行うフレアリングという習性と、人間の服やアクセサリーで自身を着飾り表現するというファッションには共通点があり、それは生きとし生けるものが持つ誰かの心を惹きつける不思議な力だと感じます。