文化服装学院 ファッションコンテスト2024 デザイン部門 No.1【ファッション高度専門士科3年 チン ムコウ】この服は異なる質感の黒い生地を使用し、豊かな階層感を演出。ゆったりしたシルエットは独特な構造カットと組み合わせ、ファッション性を強調。ポケットは手袋の形でデザインされ、遊び心と創意をプラス。ズボンの膝下部分にプリーツを加え、細部へのこだわりと立体感を引き立てます。No.2【服装科2年 山本 和夏】日本の伝統芸能が衰退しつつある今、能楽に注目し、能の装束が洋服に侵食される様相を表現しました。定番である和の花柄ではなく、棘のある薔薇柄を採用。和と洋のディテールを組み合わせ、伝統と現代の融合を自分なりにデザインしました。No.3【アパレルデザイン科3年 千脇 倫太朗】他者の日常に寄り添う衣服の提案。壊れても何度も修復する昔の農作業着から着想。着用者にとって特別なものになるよう、テキスタイルから昔ながらの技法で作成。コラージュによる偶発的なシルエットと普遍的な衣服の要素を組み合わせデザインを展開。No.4【アパレルデザイン科3年 伊藤 和叶】"自分の身は自分で守る" 混沌とした状況下で生きる私たちは、時に環境に順応しながら、時に流れに逆らい、強く生きる必要がある。己と向き合い、探究し、世を上手く生き抜く極意を身につけることが、人生を有意義なモノへと編成していく奥義である。No.5【大阪文化服装学院3年 竹山 玲奈】他人の意見に流され自分を見失いそうで、確固たる意志を持つために見た目から強くありたいと思った。様々なことを制限され、生きづらさを抱える中で境界なく入り交じり繋がり合う怪獣に強い可能性を感じた。自分の強みから新たに怪獣を作り出し、弱い自分とも一緒に生きていく。No.6【大阪文化服装学院3年 三木 茅乃】スポーツは紛争や国家の対立を超えて、異なる国の代表選手が一つの目標のために共に戦う瞬間であり、"駆け抜ける"瞬間でもある。環境が違っても、同じ土俵で一緒に戦える。オリンピックから影響を受け、五輪マークをディテールに落とし込みました。No.7【アパレルデザイン科3年 水澤 涼介】テーマはありのままの反骨です。 夢や希望に突き進むなかでまとわりつく不安や葛藤に縛られ動きづらい中でもそれらを受け入れ、ボロボロで汚くても、汗臭くても、夢に向かって突き進む中で生まれるありのままの姿と折れない反骨精神による美しさを感じていただきたいです。No.8【ファッション高度専門士科4年 セキ シリン】BORO BOORS「腐敗した人たち」を意味します。情報のスピードがどんどん速くなっているこの時代、人は物事や人の多面性を考えるエネルギーが足りません。これは、現代における一人の人、あるいは一つの物事の「多面性」についての、私の考え、連想です。No.9【アパレルデザイン科2年 ダ ラン】中国古代封建社会は多くの規則を設定し、女性を家庭や夫に束縛しました。まるで黒布が女性の個性を隠しているかのようです。今回は、昔の男性の高尚な徳を象徴する松や蘭などを取り入れています。これは、残酷な環境下でも決して消えない、女性のしなやかな強さを表現しています。No.10【アパレルデザイン科3年 桂 日向映】「remaina girl」を、テーマに小さい頃夢中になったシール集め、虫取り、飛び出す絵本などからの着想を得てデザインしました。制服の殻を破って解き放たれる姿をまるで玩具箱を被ったようなごちゃごちゃでキラキラな世界で表現し、見た人への外に飛び出す原動力になるといいなと思います。No.11【大阪文化服装学院3年 白垣 未咲】「もう、つかれた」そんな私にエナジーチャージ。それは真のエネルギーだろうか。常に忙しく働き続けることが求められ、社会から高いパフォーマンスを維持することを期待される。疲れを感じたとしても元気であるかのように私達は取り繕う。そんな現代を生き抜く私達を表現する。No.12【アパレルデザイン科2年 武智 雄大】多様性が謳われる現代。社会全体が思想によって分断され人々の自我が交差し暴走する様とファッションの共通項として脱構築に注目しました。服その物の形を皮肉るデザインや着用者の気分に合わせた着方、コーディネート可能な自由度の高い作品を目指しました。No.13【アパレルデザイン科3年 松瀬 愛音】蜘蛛の巣が雨に濡れて美しく輝く瞬間、わたあめは水に溶けて消えてしまう。何かを手に入れると何かを失ってしまう。共存することのない2つが併存するというわがままな理想郷を、ふわふわ・キラキラという幻想的なイメージで表現しました。No.14【アパレルデザイン科2年 西脇 駆】既存の音楽やスタイルに反発する形で生まれたパンク。しかし、いつの間にか定型化されたファッションのスタイルになり、コスプレに成り下がってしまった現状。感じた怒りやジェラシーを全て剥き出しにして表現した、偽りのない僕の考えるPUNKです。No.15【愛知文化服装専門学校2年 赤星 今理】White、白。何色にでも染まることができる。Air、空気。人々の気持ちを支配するようなその場の状況。多種多様な人々がこの世界にいる現在。自分と違う色の人を差別せず、互いに尊重できる空気にしたいという思いを込めたデザインにしました。No.16【ファッション高度専門士科2年 竹松 咲音】「四季折々」桜が舞う春、緑かがやく夏、葉が色づく秋、雪が深々と降り積もる冬。季節の移ろいが朧げになってゆく中で、かつての四季折々の景色を忘れたくないと感じ、風に揺られ色めく木々や花々から着想。結びだけで作るテキスタイルは廃材を使用し、染め、曖昧な輪郭の中に四季の美しさを表現。No.17【アパレルデザイン科3年 クック ウィリアム レイモンド ケアレ】日本の伝統工芸に見られる繊細な器からの発想です。人体の輪郭に沿って手で縫われ、漆のように塗られ、竹細工のように柔軟性と硬さを保つ工芸的な服を制作しました。日本の職人技への敬意をこめて、竹のように多面的で現代的な女性の日常着に本格的な物作りを追求します。No.18【アパレルデザイン科3年 川﨑 聖空】機能性+デザイン性の観点から立体感や全体のシルエットを追求し、リュックを背負っているシルエットはどこか日常生活での姿を表しているという想像も広がります。また素材には、耐久性や撥水性に優れた機能性ファブリックを使用し、動きやすさを考慮したカッティングを施しています。No.19【アパレルデザイン科2年 小倉 拓海】コンセプト『ドレスアップ』SNSの発展により、トレンドは既に飽和点に達し、多様という単語の意味を超えるほど無数の装いに溢れている。それに伴い性別特有の魅力が失われつつもある。私は女性本来の強さと美しさを再解釈し、ドレスアップすることで人々の日常に自信と笑顔をもたらす。No.20【アパレルデザイン科3年 柴田 隼摩】体の重そうな老人たちを若返らせたいと言う思いから、体や服が伸縮する能力を得て若返った老人が、新たな人生を歩むと言うストーリーを作り、伸縮する素材や引っ張られたり縮んでいるモチーフをテキスタイル表現などを使用し、新たな人生を楽しむ伸縮する老人を表現しました。